市民劇場受賞公演の講評

札幌市民芸術祭奨励賞
受賞理由
貴公演は”ヴェリズモオペラ”の神髄である二作品に意欲的に取り組んだ大事業であった。「現実主義」に基づく舞台装置・衣装、合唱団の動きも一体となり、聴衆を楽しませてくれた。指揮松井雅司氏による管弦楽は「物語り」を見事に誘導し、演出三浦安浩氏によってドラマの展開を興味深く暗示し続けた。それぞれのソリストは≪人間感情の持つ生々しさ≫を歌唱力・演技力共に体当たりで表現した。舞台を観た者へ「物語り」を強く訴えかけ深い余韻を与えた。